地域特性

まずは『常盤物語』の時代でもある,
中世末の常盤群島各地方の概算人口を掲げてみる。

亜北地方
  1,500,000
亜内地方
  2,000,000
亜南地方
  1,900,000
海東地方
  5,000,000
海西地方
  6,100,000
首北地方
  2,900,000
首内地方
  1,700,000
湖庭地方
  1,100,000
海陽地方
  1,400,000
湾陽地方
  1,700,000
湾陰地方
  2,400,000
河首地方
  3,700,000
背州地方
     900,000
東洋諸島
     600,000
北海諸島
     100,000
南海諸島
  1,700,000
礼栄列島
     200,000
全土合計
34,900,000


続いて,中世末の各地方の産業について。
常盤群島沿海は,漁場として恵まれており,沿岸各地では,漁業が盛んであった。

海陽地方南部では,かつお,
海陽地方北部や海西地方南部では,あわび,

亜北地方,北海諸島などでは,さけ,こんぶ,
湾陰・湾陽や河首西岸では,いわし,

また,内海両岸のさば,
亜南地方のたい,
などが有名であった。


常盤では手工業も盛んであった。

絹織物では,
海西の都市 青綾(せいりょう)や
海東の久礼(くれ),桜阜(おうぶ),
湾陰の府内などが特に有名で,

首北や首内地方も発展していた。

綿織物では,
首北地方や,海東の上湊(かみみなと)が栄えていた。

漆器は,
亜州では,名和,
海東地方
首州では,
海陽や首内地方が特に有名であった。

陶磁器では,
日生国が全時代を通して大陸との私貿易を
盛んに行なっていたため,

同国の本拠,海東地方は,
陶磁器の生産について
高い技術を早くから獲得していた。

金属加工では,
刀剣や鋳物に目を見張るものがあり,

刀剣製造は,
海西の睦月,砂姫(すなひめ)
海東の岐閣(きかく)
首北の国府,
湾陰の矢口,
など,鉄の産地に近い場所で,特に発達した。

鋳物は,
亜州では,海東地方緖土国の熊浜(くまはま)物が有名で,
首州では,河首や湾陰で盛んであった。

酒造業では,
海東地方日生国の姫島,
海西の甘港(あまみなと),
湾陽の桐生,
河首の遊井(ゆい)などが発展していた。

製油業は,
海東・海西,首北などで,盛んであったが,
優れたごま油の産地として,海陽地方も有名であった。