レイア世界の形成

さて,西イリオン滅亡後,
西レイアでは,フィラキア人の諸王国の内,
シンケル王国が強大化し,旧西イリオンの版図をほぼ制圧,

その王 アレクシス1世は,イリオン教皇より戴冠をうけ,
アレクシス大帝と称される。

アレクシスの帝国そのものは,
アレクシスが崩じて以後,分割相続され,
西シンケル・南シンケル・東シンケルの三王国となる。

西シンケルは,のちのサンセに当たり,
東シンケルは,ヴァナディースの,
ひいては神聖イリオン帝国の基になった。

南シンケルは,エクシャの基になる。

やがて,東シンケルには,
オーロフ1世が現れて,ヴァナディース・エクシャに勢力を広げ,
イリオン教皇の戴冠を受けて,イリオン皇帝となった。

オーロフによる帝国は,当時,単にイリオン帝国と呼ばれたが,
後に神聖イリオン帝国と呼ばれるようになる。

しかし,皇帝権は次第に不安定になり,神聖イリオン帝国は,
領邦の連合体として推移することとなっていく。

また,「イリオン皇帝」としての体面上から歴代皇帝は,
イリオンのあるエクシャの支配を狙ったが,失敗に終わり,
エクシャは帝国から離れていく。

こうして中世西レイアでは,
二つの中心を持つ楕円形の社会が展開していく。

一方,東レイアには,東イリオン帝国が存在していたのであり,
皇帝と総主教が補完的関係を築く東方世界があった。

やがて西イリオンの西方教会と,
東イリオンの東方教会は,分裂した。

西方教会の勢力は,西レイアに深く根を張り,
東方教会は主に,
東レイアの諸民族の間に布教していった。